再開発で変化が期待される新橋!新たな顔となる建設中のホテルを調査!

鉄道の発祥地である新橋は交通の要衝として発展し、今やソフトバンクや日本通運、新日本石油など、多くの大企業が本社を置く国内最大級のビジネス街へと成長を遂げました。都内では各地で再開発事業が進められていますが、JR新橋駅日比谷口近くでも新橋1丁目プロジェクトが進行しており、利便性が向上しようとしています。
そこで今回は、そのプロジェクトや新橋駅周辺の再開発事業について調査してみました。
新橋1丁目プロジェクトとは?
新橋一丁目プロジェクトとは、NTT都市開発が主体となって行っている港区新橋1丁目100番2の再開発事業です。
地上27階、搭屋2階、地下2階からなる高さ135.44mの高層ビルで、アーバンネット内幸町ビルという名称に決まりました。
1階のエントランス部は開放感が出るピロティとなり、2~17階はオフィスフロア、18~27階はJR九州ホテルブラッサムシリーズが入る予定です。
工事が完了するのは2019年7月下旬、ホテルが開業するのは同年の秋を予定しています。東京オリンピックに間に合うようなスケジュールとなっていますが、9月に東京会場で行われるラグビーワールドカップ2019日本大会を過ぎた完成となるかもしれません。
交通アクセスは、都営三田線の内幸町駅より徒歩2分、JR新橋駅より徒歩4分です。
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新橋駅周辺の再開発計画
新橋駅の西口エリアと東口アリアで再開発計画が上がっている状況ですが、行政からの正式認可はまだ受けていません。
2019年1月時点では新橋駅東口再開発協議会と新橋駅西口地区市街地再開発準備組合がそれぞれ設立されており、計画策定を進めている段階です。
新橋駅東口再開発協議会では、2020年までの都市計画決定取得を目指しています。新橋駅周辺の建物は老朽化が進んだものが多く、あちこちから建て替えを希望する声が上がっていました。例えば、1966年に竣工した新橋駅前ビルや1971年に竣工したニュー新橋ビルは、耐震強度不足のため建て替えの必要性に迫られています。
ところが、このエリアは市街地改造法という法に則って行政の助けを受けて整備されたという経緯があり、今回の再開発でまた助けを借りることになるということで、遠慮が生まれていました。そこで建て替えはそれぞれで行うという流れになりましたが、地権者がお金を出し合って大きな建物を建設するのは困難という結果にたどり着きます。
諦めムードが漂っていたところに、汐留や虎ノ門など周辺エリアの再開発が行われ、風向きが変わってきました。まず西口が組合を発足し、その流れに乗って東口も協議会を発足しました。新橋駅西口地区市街地再開発準備組合は権利者総数の3分の2以上が加入し、野村不動産とNTT都市開発を事業協力者として迎えています。
再開発を予定しているのは、SL広場とニュー新橋ビル及び新橋3~4丁目の一部エリアです。SL街区と桜田街区に分け、各街区に高層ビルを複数建てると共に、道路や広場なども再編整備する予定です。一方、新橋駅東口再開発協議会の再開発検討区域は、国道15号と外堀通り、JR線路に囲まれた三角地帯となります。
具体案はまだ発表されていないものの、まずは交通網の整備とバリアフリー対策に力を入れて、安心・安全な町づくりを目指すと言います。
九州ホテルズの概要
JR九州ホテルズのポリシーは、「また会いたくなる場所へ」です。大事にしているのは、伝統と格式を創出する「誇り」と「誠実さ」、そしてゲストの先を行く「想像力」と「愛情」です。世界中から宿泊しにきてくれるゲストの心に感動の花を咲かせようと、おもてなしに注力しています。
会社が設立されたのは1999年、九州旅客鉄道株式会社の完全子会社です。主なホテルはJR九州ホテルとJR九州ホテルブラッサムで、九州地方を中心に開業しています。2014年には新宿に開業して東京進出を果たしており、アーバンネット内幸町ビルに入る予定のホテルは2ヵ所目となります。
JR九州ホテルブラッサムは、プレミアムホテルとしての位置づけです。インテリアは伝統や芸術・文化を取り入れたデザインとなっており、オリエンタルな雰囲気が楽しめます。2017年には日本ホテル宿泊客満足度調査の1泊9,000円~15,000円未満部門で、宿泊客満足度第1位に選出されました。
さらに2018年にブラッサム大分はミシュランガイド熊本・大分2018年特別版にて、「特に魅力的な施設」の名前に挙がっています。アーバンネット内幸町ビルに開業するブラッサムでも最高のサービスが提供されることが期待できます。
ブラッサム新宿はどんなホテル?
東京第一弾となった九州ホテルブラッサム新宿は、JR新宿駅南口より徒歩3分の立地です。九州の和を取り入れたインテリアで落ち着く空間を作り出しており、日本人はもとより、海外からのゲストにも好評です。足元から天井近くまで届く大きな窓が開放感を演出、夜は宝石をちりばめたような夜景を楽しめます。
スタンダードシングルルームであっても140cm幅というセミダブルくらいの広いベッドが備えられているので、体格の良い人も寝相の悪い人も安心です。また、ベッドには評価の高いアメリカのシモンズ社のものを採用しています。
バスルームとトイレが別になるのは、スーペリアツイン以上の客室です。窓は2面で、採光性や眺望が良好です。最上級の客室はプレミアムツインとなり、広々としたバスルームは西新宿を見下ろしながら入浴できる造りになっています。
タオルは日本が誇る高品質の今治タオルを採用、しっかりと体の水分を吸い取ってくれます。1階には無料で使えるパソコンコーナーがあり、客室で使う場合は有料でレンタルすることも可能です。3フロアにコインランドリーも設置されているので、長期滞在するにも困りません。
1階に入るレストラン・赤坂うまや新宿もJR九州グループによる経営で、九州の食材をふんだんに取り入れた食事が提供されています。和食をベースとした食事ですが、海外からのゲストにも喜ばれるよう、朝食ブッフェでは国際色豊かな料理が並びます。
天井高5mという開放感溢れる店内には最大16名まで座れる完全個室も用意されており、会食などで利用するにも最適です。新橋にできるブラッサムも、新宿のような魅力的で快適なホテルになるのが期待できます。
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工事現場で火災発生!
2019年1月11日14時ごろ、建設中のアーバンネット内幸町ビルの上階部で火災が発生しました。しかし、およそ30分後には消化器によって鎮火しています。現場にいた10~60代の男性が4名、発生した煙を吸って病院に搬送されました。
2019年1月12日時点では、その内1名が検査入院しています。また、他に逃げ遅れた人はいません。屋上に置いていた断熱材の発砲スチロールが燃えたことによる火災と考えられるものの、警察と消防の火災調査が終わり次第、正確な原因がわかる模様です。
建物の被害についても火災調査後に調べるとのことですが、竣工のスケジュールが遅れるほどの被害は起きていないことが予想されます。